昨晩は箕面観光ホテルにおいて「みんなが喜ぶ企業拡大」というテーマのもと中小、零細企業でもできるM&Aについて株式会社日本M&Aセンターの東氏に講演していただきました。M&Aというととても後向きなイメージを持っていたのですが、昨日のお話を拝聴し、前向きな経営にもとても役立つと思いました。友好的M&Aは今、全国の商工会議所が推奨している施策の一つで、中小企業の生き残りのために学んでおかなければならない手段の一つです。(ちなみに日本M&Aセンターさんは年商3,000万ほどの会社から何十億という会社まで幅広く友好的M&Aを成立されているということです) 中小企業の世代交代の選択肢としては下の5つしかありません。 1.株式上場 2.子ども、親族への承継 3.従業員・その他への承継 4.第三者への承継(M&A) 5.精算・廃業 子どもが会社を承継してくれるのが1番良いのですが、今の時代後継者不足はとても深刻だということです。それでは1.の株式上場はどうか。毎年16〜17万社創業する中で、株式上場できるのか平均的に100社ほどなので、これは選択肢としてとても難しい。3.の従業員・その他への承継はどうか。難しいのが経営者からの株式譲渡のために必要なお金。従業員はほとんどが資金を用意できないので、経営を承継することはとても難しい。また従業員へ無理にお金を貸し付けて事業を承継できたとしても、銀行はその会社に対して不安材料がたくさん残るので、株式を譲渡した経営者の債務への個人保証は抜いてくれない。それでは5.はどうか。精算・廃業・・・これも顧客や従業員に対してとてもご迷惑をおかけすることになる。こうなれば選択肢は4.の友好的なM&Aしか残らないというのです。買う会社が売る会社の資産や従業員、仕事のノウハウ、会社の歴史などに魅力をもって、買ってくれることになれば、経営者の個人保証や債務は買ってくれる会社の経営者が引き継いでくれる。またM&Aがいい方向へむけば顧客や従業員に迷惑をかけることもない。それどころかスケールメリットにより販売が拡大するかもしれないということでした。もちろん、すべてがM&Aで成功するなんてことはないと思いますが、会社の価値を上げて高く買ってもらうという選択肢はあってもいいと思いました。 PR Comment
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From:中村屋
提案
なんかニューヨークみたいやな
つぎの講演は今の時代の後継者不足がなぜ深刻なのか?なぜ深刻になっていったのか?を検証してみてもおもしろいような。。。合併、M&Aでも株式比率の高い役員や従業員の資質の向上を含めた引継ぎ自供展開をしっかり把握または参画できないとただの、のっとり屋で図体だけでかい血の通わない企業になってしまう恐れはないですか?いずれにしても役員という派閥やポストにすがる人間が少なければ少ない程その企業は伸びていくのんとちゃうかなぁ 意見です。もちろん競争は必要ですが 2007/02/23 (Fri) 08:12
From:sano
答え?
後継者不足はどこでも深刻やね~。不景気も後押してるし、世の中くさるほど職業選べる中、決められた職業を継ぐって難しいやね。中村屋さんは歴史ある会社継ぐことは間違いないからまだまだこんな後ろ向きのこと考えんでもいいね(笑)。ただ、経営者が誰かに会社を譲りたいと考えていて、しかも自分自身が100%会社の株を持っているような場合は考えた方がいいのかもね。まあ、もうすぐ経営者が90%以上株を持っている場合とんでもない税金取られるようになるらしいから、全株所有していますっていう経営者はいなくなると思うけど。とにかくのっとり屋という考えはもう古いで~(笑)
2007/02/23 (Fri) 23:04
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プロフィール
HN:
sanocchi
性別:
男性
職業:
商業デザイン・WEB制作・各種印刷
趣味:
映画鑑賞、海釣り、ゴルフ、写真、ビリヤード、マージャン、ボウリング、ボランティア、防犯パトロール
自己紹介:
佐野智宏(sano toshihiro)
昭和47年 大阪で生まれる 若葉幼稚園、箕面小学校、箕面4中、北千里高校、甲南大学 1998年6月恩師の助言もあり、一大決心をして父の会社から独立し、Print First & COMPANYを設立。 現在 社団法人池田青年会議所 専務理事 箕面商工会議所青年部 会員 箕面商工会議所会員 桜井商店会有志会会員 FSパートナー会員 箕面市勤労者互助会会員 ブログ内検索
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